気圧とトレーニングの関係

雨の日、トレーニングの調子が出ないのは気のせいじゃない話

近畿地方も今月4日から梅雨に入りましたね。

梅雨の始まりと同時進行で

「今日、なんか身体が重いんですよね」

という会話になりがちです。

これは気のせいでもたまたまでもなく結論からいうと気圧のせいです。
今日はその気圧トレーニングの関係についてブログにさせて頂きました!

今回もnoteにて書かせて頂いた記事をこちらのブログでも紹介という形をとらせて頂いております。

気圧とトレーニングの関係のイラスト

まず仕組みから。。。

まず仕組みとして、人間の身体には気圧の変化を感じ取るセンサーが鼓膜の内側にある内耳になります。

解りやすい感覚でいうと飛行機やエレベーターで耳がツーンとなるところです。

内耳が気圧の変化をキャッチ→
その情報が脳に伝わり、自律神経が反応。

という流れになります。

ちなみに国内のアンケート調査では、一般生活者と慢性疾患患者の約7割天候や季節の変化で体調に影響が出た経験があると答えています。
7割ということは感じない人のほうが少数派なんですね。

低気圧の日、身体は「休息モード」に入る

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つのモードがあります。

  • 交感神経:活動モード。身体を緊張させ、力を出す方向に働く

  • 副交感神経:休息モード。リラックスし、身体を休める方向に働く

そして雨の日や低気圧の日は、副交感神経が優位になりやすいです。
身体が勝手に「休むモード」に切り替わってしまうわけです。

だるい。眠い。やる気が出ない。集中力が落ちる。ちなみに食欲はあがる、、、

上記は、副交感神経優位の症状であり、トレーニングは本来、交感神経を立ち上げて力を発揮する活動なので、副交感神経に傾いている状態ではやる気やパフォーマンスは落ちます。

さらに、低気圧の日は酸素分圧、要は空気中の酸素の量もわずかに下がります。
脳への酸素供給が減ることで、疲労感や眠気、頭の重さが強く出やすくなるという指摘もあります。なぜ低気圧で体調が変わるか、のイラスト

では雨の日はトレーニングしないほうが良いのか?

答えはノーです。むしろ逆ではないでしょうか。

だるさの原因は、副交感神経優位のまま固まった状態です。
これは休んでいても切り替わりません。
それを運動することにより、心拍数と血流が上がって交感神経にスイッチが切り替わります。

切り替わることにより、
だるさが抜けて、頭が冴えて、その後の一日も快適に過ごせるのではないでしょうか。
逆に放置すれば、休息モードのまま一日中だるい状態が続くかもしれないですね。経験上そんなひとも多いかと思います。

トレーニングは身体を鍛える時間であると同時に、その日のコンディションをリセットする時間にもなりますよね。

勝村目線

勝村目線の画像

ここからは勝村目線で、もう少し踏み込んだ話をしていきたいです。

気圧や天候の影響は、身体のパフォーマンスやトレーニングだけの話ではなく、メンタルにも影響します。

代表的なのが「季節性感情障害(SAD)」です。
1984年に精神科医のローゼンタールが「冬季うつ病」として報告したもので、日照時間が短くなる秋から冬にかけてうつ症状が現れ、春になると回復するという特徴があります。

そしてこの話の面白いのが地域差があるということ。

日本国内の調査で、冬季うつのハイリスク者の割合を地域別に調べたものがあり、
一番高かったのが秋田の4.0%。次が札幌で2.9%

その他の地域の平均は1.4%でした。東北・北海道、つまり日照時間の短い地域で明らかに高いというデータになります。

さらに興味深いのが鹿児島県の奄美市
南国なのにハイリスク者の割合が秋田・札幌並みに高かったとのこと。
なぜかは、奄美は雨が多く、日照時間が短い地域だから。緯度ではなく「日照時間」がカギだということがよくわかる例です。

海外に目を向けると曇りと雨で有名なイギリスでは、調査によっては冬の間に冬季うつ的な症状を経験する人が人口の約3割にのぼるというデータまであります。

メカニズムとしては、日光を浴びるとセロトニン(いわゆる幸せホルモン)が合成され、光が減るとセロトニンが不足して気分の落ち込みや意欲低下につながるという説が有力です。

まとめると

低気圧で身体が重くなるのも、日照不足で気分が沈むのも、根本は同じです。
天候という外部環境が、自律神経やホルモンを通じて、心身に影響を及ぼしています。

でそれに対抗するように、

運動はセロトニンを増やし、梅雨のだるさや、冬の落ち込みにも、運動は「効く」ということになります。

天気が悪いから運動をサボる、ではなく、天気が悪い時期こそ、運動、トレーニングが一番必要という結論になりますね!