「脳トレで頭は良くならない!?」──運動と脳の実際の関係

2026年、最初のブログは「運動と脳」について書こうと思います。

脳となると頭を使う事だけを考えがちですが意外と運動が脳の機能を上げるうえで重要となります。

運動脳の本

当施設「加圧&ボディメイクスタジオK」では毎月「今月の図書」として更衣室に1冊、本を置かせて頂いているのですが

先月、置かせて頂いた上記の図書<運動脳>も参考にしています。

その中で特に最近巷で、
・脳トレ
・認知トレーニング
・頭を良くするアプリ
といった話題をよく目にします。

ただ実際、脳トレで頭は良くなりません!


脳トレは「そのゲームだけ」上手くなる

先ほどの結論を先に言うと、
脳トレは やった課題そのものは上達します。

クロスワードをやればクロスワードは速くなる。
数字記憶ゲームをやれば、その数字記憶ゲームは上手くなります。

しかし近年の研究では、

  • 記憶力

  • 集中力

  • 判断力

  • 仕事や日常生活のパフォーマンス

といった 幅広い知的能力への効果は、ほとんど確認されていません。

「脳を鍛えているつもりが、実は<その作業の練習>をしているだけ」

脳トレとは形ばかりで実際は単なるゲームということですね。


では、何が脳に効くのか?

ポジショントーク無しに答えはシンプルで運動です。

有酸素運動や筋トレを行うと、

  • 脳の血流が増える

  • 記憶中枢(海馬)が活性化する

  • 集中や判断を司る前頭前野が働きやすくなる

こうした変化が、多くの研究で一貫して確認されています。


面白いのは「運動の種類で効果が違う」こと

さらに興味深いのは、

  • ランニングなどの有酸素運動
     → 記憶・連想・物事を覚える力に強く影響

  • 筋力トレーニング
     → 集中力・注意力・判断力に強く影響

という点です。

つまり、

  • 物覚えが悪い

  • 名前や出来事を忘れやすい

という人には有酸素運動が向き、

  • 仕事に集中できない

  • 判断が鈍る

という人には筋トレが向いている。

そして一番効果的なのは、
有酸素運動と筋トレを両方行うこと。

これは脳だけでなくあらゆる器官に共通しますね!


運動は「脳を鍛える土台」を作る

誤解してほしくないのは、運動をしたからといって何もしなくても記憶力が上がるわけではありません。

運動は「脳が働きやすい状態」を作るもの。

その上で、

  • 学ぶ

  • 考える

  • 覚える

この運動と勉強が組み合わせがあって、初めて本当の意味で「頭が冴える」のです。

運動のみですと昔よく言われた「筋肉バカ」や「脳みそ筋肉」と揶揄されます。。。


体を鍛えることは、脳を整えること

パーソナルトレーニングというと「体型」「筋肉」「ダイエット」のイメージが強いかもしれません。

しかし実際には、

  • 思考がクリアになる

  • 気分が安定する

  • 集中力が続く

こうした変化を多くの方が最初に実感されます。

体を整えることは、脳を整えること。

ということで今回も

勝村目線の画像

勝村目線

なぜ運動は脳の機能を高めるのか

そもそも、なぜ運動は脳に良いのでしょうか?

理由はシンプルに考えてもらえばよいのですが人間の脳は「体を動かすこと」を前提に進化してきたからです。

原始時代、人は

  • 獲物を探す

  • 追いかける

  • 危険を察知して逃げる

こうした行動の中で、

  • 判断力

  • 集中力

  • 記憶力

  • 空間認知

を同時に使って生き延びてきました。

つまり脳は、体を動かしながら働くことで性能を発揮する設計なのです。

それとはうってかわって現代のように座ったまま指先だけを動かす生活は、脳にとっては本来かなり不自然な環境だと言えます。

500万年の人類の歴史を考えても現在の生活・文化がヒトにとって異常で適応外の環境と考えて良いのではないでしょうか。


「簡単に」「短時間で」には、必ず裏がある

最近は、

  • 数分で脳が若返る

  • ゲームをするだけで頭が良くなる

  • 楽して記憶力アップ

といった言葉をよく見かけます。運動でのキャッチフレーズと一緒です。

ですが、
本来、生きるために必要だった能力が、そんなに簡単に手に入るはずがありません。

獲物を捕る
危険を避ける
仲間と協力する

これらはすべて
「体と頭を使い、試行錯誤を重ねた結果」
身についた能力です。

だからこそ、

  • 体を動かす

  • 負荷をかける

  • 継続する

というプロセスを飛ばした方法に、大きな効果は期待できないです。体作りも脳活性も一緒ですね!


運動は、近道ではないが「正攻法」

運動は地味で即効性もありません。積み重ねが大事です。

しかし、

  • 脳の血流を高め

  • 神経の働きを整え

  • 思考や感情を安定させる

という点で脳の機能を高めるうえでも最も人間らしく確実な方法です。

商売的な
「簡単」「楽」「すぐ効果」
に飛びつくよりも体を動かすという正攻法を続けること。

それが、脳にとっても、体にとっても、一番遠回りに見えて、一番近い道ですね。

最後に

本記事の内容は、以下の科学的研究・論文を参考にしています。

・脳トレーニングの効果検証(Nature, 2010)
https://www.nature.com/articles/nature09042

・運動が記憶力と脳構造に与える影響(PNAS, 2011)
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.1015950108

・運動と脳機能に関する総合レビュー(Nature Reviews Neuroscience, 2008)
https://www.nature.com/articles/nrn2298

勝村の偏見や世の中の空気ではなく、根拠のある情報をもとにお伝えしています。

2026年も、「結果」と「科学的根拠」を大切にしながらサポートさせて頂きます!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。