寒さの感じ方と体の大きさは関係するのか?

3月になると大阪では毎年、大相撲三月場所が始がまりますね。

この時期、大阪の街では相撲取りをよく見かけます。

で、セッション中でも話題になるのがこの寒い中を力士が浴衣に雪駄で普通に歩いていること。

同じことが欧米人にもよく見られますよね。真冬でも半袖・短パンなんて人もよく見ます。

我々日本で生活している人間からすると「寒くないのか?」と率直に思いますが

実はこれ、体の構造と関係性があり、今日はこれを深堀してみたいと思います。

府立体育館の前を歩く相撲取りの画像


そもそも寒さの感じ方とは

寒さは主に皮膚の温度センサーで感じます。

皮膚温が下がると「寒い」と脳が認識します。

ただし体温は常に体内で作る熱と体の表面から逃げる熱このバランスで決まっています。

ちなみに熱量はエネルギーの事で、それを食事から摂って生きていくために動いたり体温を保つために消費します。

そして寒さの感じ方は簡単にいうと・・・

①熱を作れる体かどうか
②熱が逃げにくい体かどうか

この2つが重要になります。


筋肉があると寒くないは本当か

筋トレでムキムキになっている人が冬場に「そんだけ筋肉があったら寒くないんじゃない?」と言われたりビルダーが冬でもタンクトップ一丁で過ごしていたりしますよね。あれはやせ我慢ではなく、本当に寒さを感じていない可能性があります。

理由は筋肉は熱を作る器官だからです。

筋肉量が多い人は

  • 基礎代謝が高い

  • 動くだけで熱を作る

  • 寒いと震えてさらに熱を作る

つまり

体の中にヒーターのような熱を作る動力を多く持っている状態です。

なので筋肉量が多い人は寒さに比較的強い傾向があります。


脂肪は断熱材

一方、寒さに対して脂肪は別の役割を担ってます。

簡単にいうと脂肪は魔法瓶のような断熱材です。

つまり、「熱は作らないけど熱を逃がしにくくする」という構造です。

構造としては下記イラストになります。

脂肪を魔法瓶に例えた画像

で上記の筋肉+脂肪の2つを備えた相撲取りが寒そうに見えないのはこの熱を作る筋肉と断熱材である皮下脂肪の両方を備えているからですね。


寒さを感じない序列

じゃあ脂肪と筋肉をダブルで備えていない場合はどちらの方が寒さを感じないのか?という疑問さえ湧きあがります。

という事で寒さを感じない序列を作ってみました!

かなり大雑把に並べるとこんなイメージです。

寒さに強い  相撲取り(筋肉多い+脂肪多い)→ボディビルダー(筋肉多い+脂肪少ない)→脂肪が多く運動しない人(筋肉少ない+脂肪多い)→極端に痩せた人(どっちも無い) 寒さに弱い

寒くない序列の画像

無論、筋肉も脂肪も少ないと<熱を作れない><熱が逃げやすい>ので寒さに弱くなります。


勝村目線

ここからは少し視点を広げてみます。

勝村目線の画像人でいうとロシアなど寒い地域の人は比較的体が大きいですよね。女性でも平均166㎝といわれています。

一方フィリピンなどの東南アジアでは男性でも平均165㎝となります。

これは寒い地域では体は大きい方が向いていて、暖かい地域では体はコンパクトの方が向いている。というベルクマンの法則が当てはまります。

ベルクマンの法則とは、<寒い地域ほど体が大きく、暑い地域ほど体が小さくなる>という法則です。

  • 寒い地域(ロシアなど): 体が大きくなると「体積(熱を作る量)」に対する「表面積(熱を逃がす広さ)」の割合が小さくなります。つまり、熱を逃がしにくくなり、厳しい寒さの中でも体温を維持しやすくなります。

  • 暑い地域(タイ・フィリピンなど): 体が小さくなると表面積の割合が大きくなり、効率よく放熱して体温の上昇を防ぐことができます。

また動物でも同じ傾向があります。

寒い地域ほど体の大きい動物が多い。熊が解りやすい例なので下記に示しますね。

クマの生息地とサイズの比較

種類 主な生息地(環境) 大きさ・体重
ホッキョクグマ 北極圏(極寒) 体長:約2.5〜3m / 体重:約400〜800kg
ヒグマ 北半球の温帯〜亜寒帯 体長:約2〜2.5m / 体重:約150〜400kg
マレーグマ 東南アジア(熱帯) 体長:約1〜1.4m / 体重:約25〜65kg

なので当初説明した、

1,筋肉量(熱を作る)

2,脂肪(断熱)

に加えて

体の大きさ(熱の逃げ方)

が関係しています。

で結論は3月のまだ肌寒い時期に大阪で見る浴衣に雪駄の相撲取り。

府立体育館の前を歩く相撲取りの画像

彼らも、体の構造から考えると「非常に納得!」と言えるかもしれませんね!