昭和100年の今年、フィットネス業界はさらに多様化し、単なる筋力向上だけでなく、健康やライフスタイル全体を向上させる流れが加速しています。その中で前回のパート2「メンタルヘルス×フィットネス」「ヨガ・ピラティスの再注目:メンタル&姿勢改善の鍵に」に引き続きパート3「加圧トレーニングの再評価」をお伝えさせて頂きます!
元ネタはこちらから→「最新フィットネストレンド|トレーナーが注目する変化と可能性」
パート①→ヨガ・ピラティスの再注目:メンタル&姿勢改善の鍵に
パート②→メンタルヘルス×フィットネス
【加圧トレーニング再評価】低負荷・短時間・高効果のトレーニングが今、再び注目される理由
フィットネスのトレンドは日々変化しますが、その中でも根強い支持を受け続けているのが「加圧トレーニング(KAATSU training)」です。かつて藤原紀香さんなどの著名人の紹介で一世を風靡したこのトレーニング法が、最近また国内外で改めて注目を集めている理由をご存知でしょうか?
本記事では、加圧トレーニングがなぜ今、再評価されているのか、その背景と可能性を専門家視点から紐解いていきます。
■ 加圧トレーニングとは?|低負荷でも筋力アップが期待できる仕組み
加圧トレーニングとは、専用の加圧ベルトを腕や脚の付け根に装着し、適切な圧力で血流を制限することにより、低負荷・短時間でも高いトレーニング効果を得られるメソッドです。
成長ホルモンの分泌が大きく促され、筋肥大だけでなく美肌効果、脂肪燃焼、回復促進など多面的なメリットがあるのが特徴。
■ 医療・リハビリ・高齢者ケアへの応用も進む
かつてはアスリートやモデルなど美容・フィットネス分野での活用が主流だった加圧トレーニングですが、近年は医療やリハビリ、介護予防の分野でも活用が広がっています。
例えば、
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筋力の低下が顕著な高齢者
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関節や腱にトラブルを抱えるリハビリ患者
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日常的な運動が困難な生活習慣病予備軍
といった層にも、身体への負担が少なく、効果的に筋肉刺激が得られる点から導入が進んでいます。まさに加圧トレーニングの謳い文句である短時間・短期間・低負荷というものになります!
■ 忙しい現代人にもフィットする“短時間×高効率”型トレーニング
現代はまさに「タイパ(タイムパフォーマンス)重視」の時代。映画やドラマは倍速で視聴され、動画コンテンツも“3分でわかる〇〇”のように「短くて、濃い」情報に価値が置かれる時代になっています。
このような背景から、「ジムに通いたいけど時間がない」「効率的に結果を出したい」と考える人が急増しています。加圧トレーニングは、まさにこの時代のニーズに応える理想的なソリューションです。
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1回30分以内で完了
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週1~2回の頻度でも効果的
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忙しい中でも継続しやすい(会社の休憩時間に加圧トレーニングを入れれる!など)
こうした特性により、加圧トレーニングは“時間をかけずに最大限の効果”を求める現代のライフスタイルに完璧にフィットしています。
当施設「加圧&ボディメイクスタジオK」でも、限られた時間で高い成果を上げられている会員様が多く、「無理なく続けられるのに、しっかり結果が出る」と実感されています。
■ メジャーリーガーも取り入れるトレーニングメソッド
意外に思われる方も多いかもしれませんが、MLB(メジャーリーグベースボール)のトップ選手たちも加圧トレーニングを実践しています。
代表的な選手は以下の通り:
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大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)
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クレイトン・カーショー投手(ロサンゼルス・ドジャース)
その他、オリンピック出場選手なども多数加圧トレーニングを取り入れ、彼らはその効果を体感し続けているとの報道もあります。再評価の火付け役になる可能性も十分ありますね。
■ 第二次加圧ブームの兆しと、これからの可能性
かつての“加圧ブーム”を知る立場として、現時点でブームの実感はかなり薄いですし、そもそもブームではないかと考えます。しかし、一定数のコアファンと確かな実績があるからこそ、今も加圧トレーニングは途絶えることなく、常に選ばれ続けています。
アスリートの取り組みがマスコミ等で大きく増えれば、第二次加圧トレーニングブームが今後訪れる可能性も十分にあると感じています。こういったものはメディアの力は大きいですね。
まとめ:加圧トレーニングは「ブーム」ではなく「カルチャー」へ
加圧トレーニングは、ただの流行ではありません。現代人の生活スタイルや価値観に合致した、新しい“当たり前”のトレーニングスタイルへと変化しました。
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忙しいビジネスパーソン
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時間に追われる子育て世代
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体力や関節への不安を持つ高齢者
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もっと効率的に身体を変えたいアスリートやボディメイク志向の方
このように、幅広い層に選ばれ続ける理由は、「短時間」「低負荷」「短期間」という三拍子が揃っているから。私勝村自身も、長期間にわたり多くの方の身体と人生を変えてきた実感があります。
そして今、ドジャースの大谷翔平選手などの世界的アスリートたちの実践も追い風となり、第二次加圧トレーニングブームの可能性も秘めてきています。ただ僕的には第二次ブームは来なくて良いかと思います笑
ブームは去るものですし需給のバランスが崩れると供給側のレベル低下を招きます。それは第一次加圧トレーニングブームで嫌という程知りました。幸い加圧トレーニングは指導者として居続ける為には高額な更新料もかかり、それが功を奏し淘汰されるべき指導者の淘汰が速やかに進んだ。という過去があります。
上記の理由もあり僕自身は現時点で落ち着いた状況で、加圧トレーニングに取り組む方々のお手伝いが出来れば、と考えております。