モナリザの仮説

ダイエットでは基本的に食事や運動(活動量)でアプローチしますが食事運動以外にもダイエットに影響する因子がいくつかあります。睡眠やストレス、便秘、ホルモンバランスなど例を挙げるといくつも出てきますね。

その中で今回は交感神経についてブログを書かせて頂きました。

モナリザの仮説(Most Obesities kNown Are Low In Sympathetic Activities)

モナリザの仮説(Most Obesities kNown Are Low In Sympathetic Activitiesの頭文字などをとってモナリザ)多くの肥満者は交感神経の働きが低かった。はアメリカのジョージ・ブレイ博士が提唱した肥満者と交感神経の活動が低下している人から立てた仮説となります。

モナリザの絵

まず交感神経とは何か?

まず人間の調整するものには神経系とホルモン系があり、神経系は交感神経と副交感神経に分類されます。おおまかにいうと日中の活動的な状態の時は交感神経が優位、睡眠など休息をとっている時、ゆっくりとくつろいている時は副交感神経が優位という状態になります。

極端な食事制限などのダイエットやトレーニングなどの活発な運動を避けた食事制限だけのダイエットになると身体が危険を察知し冬眠状態の様に代謝のスイッチをオフにする為、副交感神経が優位になってしまいます。

なので私もそうですがボディ系のコンテスト出場などで減量を行う時はいかに代謝を下げずに神経系、ホルモン系にも気をつけながら体脂肪を減らすしていく事に気をかけています。

APFコンテスト画像

最短なダイエットとは?

そしてそれはボディ系のコンテストなどに出場するひと以外にも当てはまります。自身で出来る範囲からでの運動を継続して行うことにより交感神経へのスイッチも入りやすくなりますので体脂肪を減らすという目的も達成しやすくなります。

当施設にダイエット合宿にいらっしゃる方々でも日常小食なのに体重が全く減らなかったというひとも今まで何人もいらっしゃいました。特に甲状腺などの病気もなく単に日常活動量が低くトレーニング以外でも活動的に過ごして頂くことで改善するケースが過去には非常に多かったです。

ちなみに運動の刺激で分泌されるアドレナリンは交感神経を刺激して活性化させ体脂肪の分解も促します。

現代社会では楽で便利なものが増え、買い物もネットででき、移動も自身の足を使うことなく過ごす、遊びもスマホ一台あれば充分な世の中になっているのでドンドン体を使わなくなっています。

日本の20代女性の1日の平均摂取カロリーは戦後の日本や北朝鮮の一般人の1日の平均摂取カロリーより低いというデータもあります。

それなのなぜ痩せたいひとが多いのか、というと上記の戦後の日本人などと比べれば圧倒的に日常の活動量は減り、睡眠時間などの規則正しい生活も崩壊しています。自身で日常に運動を取り入れ食事、睡眠などの規則正しい生活が一番の近道となります。

合宿トレーニングイメージ画像

神経を整えるには

「規則正しい生活」というと「そんなのわかってるよ」「それがしたくない(出来ない)から他に楽な方法を見つけたいんだよ」とおっしゃる人も多いですが、はっきり言って規則正しい生活が一番手っ取り早いです。

「〇〇するだけで100万円儲けれる!」「〇〇するだけで東大に入れる!」などには引っかかる人は少ないですが「〇〇するだけで痩せられる!」に引っかかる人は無茶苦茶多いです。それはダイエット、減量に対する知識があまりにも低いためではないでしょうか。肥満で悩む人やそれ以外の人でも筋力トレーニングや有酸素運動、それに日常活動量を活発にし交感神経を優位な状態を作り、副交感神経とのメリハリをしっかり作る事がダイエットの成功に繋がります。つまり上記の規則正しい生活を送るという事です。

ダイエット食の写真

まとめ

肥満の根本的原因は「摂取カロリー」と「消費カロリー」の収支で「摂取カロリー優位になっている」状態が多いことが根本的原因です。

ただ「そんなに食べてないのに太っている」と感じるひとは食事のみを減らしても効果は薄い可能性があります。それどころかモナリザ症候群が疑われるひとはもともと活発に活動されていないケースが多く運動習慣(特に筋力トレーニング)を取り入れてあげると変化しやすくなるケースが多いです。

普段から筋力トレーニングなどで交感神経に刺激を入れてあげると食事のコントロールと合わさって思いの外「ガタッ」と体重(体脂肪)が落ちるケースがよくあります。さらに交感神経は満腹中枢とリンクしやすい(トレ後や集中している時はお腹が空きにくいですよね)ので、トレーニング→ダイエット、という目的も達成しやすくなります。

結果的には肥満に悩んでいて不活動のひとは筋力トレーニングで交感神経に刺激を与えβ3アドレナリン受容体から褐色脂肪細胞内で脂​肪燃焼、白色脂肪細胞の脂肪分解を上昇させ体脂肪を減少させましょう!ちなみにβ3アドレナリンの効きが悪い体質のひともいらっしゃいますがその場合は肥満遺伝子検査から発見し、それに応じたアプローチがあります。そこは下記リンクなどからご参照ください。

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執筆者紹介

執筆者情報:「執筆者不明」の記事が多いインターネットの世界ですが、真実を伝える事を重要視する加圧&ボディメイクスタジオKは、執筆者の情報も明確にしています。 この記事は、下記紹介の勝村憲治が作成しております。 情報の扱いが曖昧なサイトが非常に多く、無責任な内容も多々見受けられます(あくまで私見となります) 。情報を発信する側にしても受け取る側にしても正確な内容か、その記事は信頼できるか、そのような点もパーソナルトレーニングジム選びの参考になさってください。 当サイトはSSL(https://~)の導入による情報の暗号化、執筆者情報公開などの体制を整え、常に読者やクライアント目線での情報を提供しております。画像:勝村憲治トレーナー勝村憲治(カツムラケンジ)
◆経歴
1976年 大阪に生まれる
2006年より大阪を中心に大手フィットネスクラブなどでフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動。芸能人御用達の加圧トレーニングスタジオや高級ホテルフィットネスクラブなどでも業務委託として指導。マンツーマン指導として15年以上の実績を持つ。
筋力トレーニングはもちろん加圧トレーニングやTRX,PNF、徒手抵抗、遺伝子をもとにクライアントのニーズに応える。
フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動後、加圧指導は2007年より開始し、資格取得後1年程、上記の某有名加圧トレーニングスタジオで加圧トレーニングのダイエット、美容などへの応用について学ぶ。当時は大阪市内のフィットネスクラブでは加圧トレーニングは浸透しておらず、いち早く加圧トレーニングをフィットネスクラブで取り入れる事となる。NPO法人東大スポーツ健康マネジメント研究会認定加圧トレーニング特定資格者にも合格し現在、後進の指導にも励む。

その後2014年より南海難波駅徒歩1分の立地にて当施設「加圧&ボディメイクスタジオK」を運営。

運動初心者から機能的なトレーニングまで幅広く行い食生活やメンタルサポートなども得意とする。

◆保有資格
NSCA Certified Personal Trainer:NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
加圧スペシャルインストラクター
加圧スペシャリスト
NPO法人東大スポーツ健康マネジメント研究会認定 加圧トレーニング特定資格者
FLA食生活アドバイザー
アミノバイダルASM
DNAメソッドマスタートレーナー

◆コンテスト等
2009
DNSリアルアスリートチャレンジ 5位入賞(254人中)
2017
NPCJメンズフィットネスモデル 広島大会 優勝
2018
NPCJメンズフィットネスモデル 大阪大会 優勝
NPCJメンズアスリートモデル+40 茨城大会 優勝
NPCJメンズフィットネスモデル  world legends classic 優勝
2021
FWJ メンズアスリートモデル+40 三重大会 優勝
SBC 2021 SAITAMA 07 SBC LEGEND部門 優勝

◆2018,2020,スカイオーシャンモデル